旅行で那須高原に来ているのですが、旅館で久々にテレビを見ていたら、とても引き込まれる番組がありました。
NHKのETV特集で、ワタシが見たのは、大道芸人であるギリヤーク尼ヶ崎さんを取り上げた「その名は、ギリヤーク尼ヶ崎 職業 大道芸人」の回でした。
恥ずかしながら、ワタシは今までギリヤーク尼ヶ崎さんのことは存じ上げなかったのですが、こんな人がいるのだなぁ、すごいなぁと感じた、非常に印象的な番組でした。
ギリヤーク尼ヶ崎さんの「踊り」はすごいですね。番組を見始めてしばらくは、踊りと表現されていることにやや疑問も覚えましたが、理解が少しずつ深まってくると、確かにこれは「踊り」なのだと思えました。
しかし、この踊りがなかなか狂気に満ちているんですよね。あたかも、人間以外の何かが乗り移っているかのようです。でも、その踊りに人は魅入られるのでしょう。番組中では、ギリヤーク尼ヶ崎さんの踊りを真剣な表情で見つめる人や感動して涙を流す人の様子が映されていました。
ワタシも一度生で拝見したいと思いますが、現在のギリヤーク尼ヶ崎さんのご体調を察すると、少し難しいかもしれませんね…。
実は、この前の日に、六本木で草間彌生展を観ていたこともあり、連日衝撃を受ける結果となりました。
なんでしょう…お二人とも、今に至るまでに大変苦労もされてきたのだと思います。特に、ギリヤークさんは金銭的にもかなり苦しい状況が続いてきたのだろうと、今回の番組を観て思いました。
もっと楽に生きる方法もあったかもしれません。でも、今の道を選んで、自分にしかできないことをして、功績を残し、評価もされている。
人間として、よりイキイキとよりハツラツと、授かった生を全うされているように感じます。
ワタシは高城剛さんがメルマガ等でよく言われている「人には誰しも使命がある」ということを信じていますが、ギリヤーク尼ヶ崎さんや草間彌生さんは、まさにその使命を見つけ、それを為すことに邁進されている印象です。
こんな偉大な方々と比べるのもナンなのですが、自分は使命を見つけるために全力を尽くせているだろうか、仮にすでに使命を見つけられていたとして、それを全うできているだろうか、と考えると、頷けない自分がいます…。
草間彌生展を知ったのも、この番組を見たのも、どちらも偶然でしたが、嬉しい偶然でございました。今後もこういう偶然を大事にしていくことで、ワタシもいつか自分の使命を見つけたいと思っています。